この夏、人生ではじめて、1万円を超えるTシャツを購入しました。
購入したのは、アニエスベーとメゾンキツネ。
それぞれ白Tと黒Tを1着ずつです。
これまでの私は、「Tシャツにそんな高い金額は出せない……!」と思っていました。
Tシャツは襟元が伸びたり、生地が傷んだりして、ひと夏で劣化するイメージがあったからです。
それでも今回は、プチプラブランドから1万円以下のブランドまでいろいろ比較した結果、「やっぱりこれしかない」と思える2着に出会い、思い切って購入しました。
プチプラの服も大好き
実は私は、プチプラの洋服も大好きです。
毎シーズン、プチプラブランドで上手に服を揃えている人を見ると、「素敵だな」と思います。
「服はシンプルで十分」という考え方で、ベーシックなカットソーや涼しげなパンツをさらっと着こなし、そこへアクセサリーを少しだけ合わせる。
そんな大人のシンプルコーデには、今でも憧れがあります。
UNIQLOやGUで服を買わなくなって久しいですが、新作は今でもチェックしていますし、購入品紹介やコーディネート動画を見るのも好きです。
「この価格でこのクオリティはすごい!」
そんな情報を見ると、今でもワクワクします。
それでも今年、高いTシャツを買った理由
では、なぜ今年は1万円を超えるTシャツを買ったのでしょうか。
自分なりに理由を整理してみると、5つありました。
① 300回以上着られる服が欲しかった
ここ数年、私の趣味のひとつが「エコ活動」になりました。
ゴミを減らすこと。
壊れた物を修理して使うこと。
必要以上に物を買わないこと。
そんな取り組み全般を、自分では「地球への推し活」と呼んでいます。
地球を推しだと思って、できる範囲で地球に優しいことを楽しむ。
そんな感覚です。
無理をしているわけではなく、自分が楽しめる範囲で続けているのですが、意外にも心が安定し、副次的なメリットもたくさんありました。
・節約を意識しなくても自然とお金が貯まる
・地球のために行動していると思うと自己肯定感が上がる
・物を最後まで使い切ろうという気持ちになれる
・無駄遣いへの罪悪感が減る
・衝動買いが減り、後悔する買い物も減る
・買い物の回数が減る分、一回一回の買い物を大切にできる
こうした考え方になってから、服も数回着て処分するようなことはしたくなくなりました。
せめて100回、できれば300回。
理想は500回着て、「もう限界!」というくらい着倒してから手放したい。
そう考えるようになると、丈夫な素材で、飽きのこないデザインの服を選びたくなります。
もちろんプチプラにも良い服はたくさんあります。
ただ、私の場合は「300回以上着る」という前提で考えたとき、もう少し長く付き合える服が欲しくなったのでした。
② シャツよりTシャツのほうが似合うことに気づいた
最初はTシャツではなく、半袖シャツを探していました。
今年は白かブルーの気分。
レギュラーカラーで、半袖で、できれば涼しい素材。
そんな条件で探していたのですが、なかなか「これだ」と思える一着に出会えませんでした。
正確に言えば、素敵なシャツはたくさんありました。
でも、試着した自分の姿を見ると、どうもしっくりこないのです。
私は白やブルーの半袖シャツを着ると、どうしても真面目な印象になりやすく、オフィス感が出てしまいます。
デザイン性のあるものも試しましたが、やはり違和感が残りました。
その一方で、Tシャツのほどよいカジュアル感のほうが、自分には自然に見えました。
そこで、「シャツはまた気長に探そう。今年の夏はTシャツを楽しもう」と決めたのです。
③ 素材やデザインなど、細かい部分までこだわりたくなった
Tシャツを探すにあたって、UNIQLOやGUなどのプチプラブランドもじっくり見て回りました。
どれも素敵で、「この価格でこのクオリティはすごい」と思えるものばかりです。
それでも実際に着てみると、
「襟の幅がもう少し細かったら……」
「この縫い目が少し気になるな……」
「白(黒)の色味が、あと少し好みだったら……」
そんな細かな部分が気になってしまいました。
たぶん、その理由は、400日以上新しい洋服を買わなかった期間があったからです。
特別に我慢していたわけではありません。
エコ活動と、自分の好きな服をじっくり考える時間を大切にしていた結果、「次に服を買うなら、本当に心の底からときめくものにしよう」と思っていたら、気づけば一年以上が過ぎていました。
その間は、おさがりの服や、長く着続けて少しくたびれてきた服を着ながら過ごしていました。
そうしているうちに、
「私はこんな服が好きなんだ」
「こんなファッションが着たいんだ」
という輪郭が、少しずつはっきり見えるようになったのです。
すると、服に求める条件も自然と変わりました。
以前なら気にならなかった、
「あと少し丈が長かったら」
「色味がもう少し好みだったら」
「着心地がもう少し良かったら」
そんな小さな違和感を、簡単には見過ごせなくなりました。
300回以上着ることを考えたら、2日に1回着ても2年近くかかります。
実際には季節もあるので、3年以上付き合う服になるかもしれません。
それだけ長く着るなら、小さな妥協が積み重なって、いつか「着なくなる理由」になってしまう気がしました。
だからこそ、「心から好き」と思える服が欲しかったのです。
その結果、自然と以前から憧れていたブランドへ足が向いていました。
④ 300回以上着るなら、1万円超でも高くないと思えた
例えば、1,000円のTシャツを買ったとします。
夏服が3セットあるとすれば、そのTシャツを着るのは3日に1回くらい。
4月から10月まで着るとして、一年間で着る回数は70回前後でしょうか。
実際には100回着るのも、なかなか難しいと思います。
仮にそのTシャツが100回着て寿命を迎えたとすると、1回あたりのコストは10円です。
一方で、「結局あまり気に入らず、20回しか着なかった」としたら、1回あたり50円になります。
私には、そんな経験がこれまで何度もありました。
今回購入したアニエスベーとメゾンキツネのTシャツは、「500回着たい」と思えるくらい気に入っています。
本当に500回着られるかはわかりません。
でも、それくらい好きだからこそ買いました。
500回着れば、1万円のTシャツでも1回あたり20円。
2万円でも40円です。
そう考えると、決して高い買い物ではないように思えました。
それに、私の場合は1,000円のTシャツよりも、1万円を超えるお気に入りのTシャツのほうが、「大切に着よう」「たくさん着よう」という気持ちが自然と湧いてきます。
少し出かける日も。
気分を上げたい日も。
夏以外でもインナーとして着るかもしれません。
それくらい、この服が好きです。
仮に100回しか着られなかったとしても、着るたびに嬉しくなる服なら、それだけで十分価値があると思えます。
毎日の気分を確実に上げてくれる。
それだけでも、この買い物には大きな意味がありました。
服を着ること自体が、私にとっては「推し活」のようなものになっています。
推し活にコストパフォーマンスだけを求める人は、あまりいません。
この高揚感や満足感は、お金では測れない価値だと思っています。
⑤ 憧れのブランドで服を買うという夢を叶えたかった
正直、この理由もとても大きかったです。
もし「高いTシャツ」というだけなら、ここまでお金を出せなかったかもしれません。
アニエスベーとメゾンキツネは、ファッションブランドを知り始めた頃からずっと憧れていたブランドでした。
おしゃれがわからず、何を着ればいいのか迷っていた頃。
少しずつ自分の好みが見えてきて、
「どうやらフレンチカジュアルが好きらしい」
「雑誌でいうとFUDGEの雰囲気が好きらしい」
そんなことがわかってきました。
アニエスベーもメゾンキツネも、フランス生まれのブランドです。
シンプルだけれどシルエットが美しく、特別な日に着る服というよりも、「日常を少し豊かにしてくれる服」という印象があります。
普段から上質なものを丁寧に着る。
そんなブランド全体の空気感にも惹かれていました。
「いつか、このブランドの服を買えるようになりたい。」
そう思い続けていた夢を、「いつか」ではなく「今」叶えてもいいんじゃないか。
そんな気持ちで、購入を決めました。
実際に着てみてどうだった?
結論から言うと、とても満足しています。
どちらも素材感は違いますが、肌触りがよく、とにかく着心地がいい。
シルエットもきれいなので、一枚で着るだけでもしっかり決まります。
そして何より、着るたびに
「やっぱり好きだな。」
そう思えることが、一番大きいと感じています。
もちろん、できるだけ長く着られるように大切に扱っています。
汚さないように気をつけながら、洗濯ネットに入れて、刺繍のあるものは裏返しにして、普段どおり洗濯機で洗っています。
500回着られるかどうかは、まだわかりません。
でも、そんな目標を心の片隅に置きながら、お気に入りの夏服がある毎日を楽しんでいます。
高い服を買うことが正解だとは思いません。
プチプラにも素敵な服はたくさんあります。
ただ、私にとっては「長く大切に着たい」と思える一着に出会えたことが、とても嬉しい出来事でした。
同じように、「少し高い服ってどうなんだろう?」と迷っている方の参考になれば幸いです。